アニメ人気シリーズ DVD

若干映像技術が古いですが、それを含めたとしても、過去観たアニメ作品の中で一番深く、味わいのある作品だったと思います。
以前にスカパー！で放送されているときも観たのですが、
DVDbox板では声が聞き取りやすくなっているし、
多チャンネルで空間の広がりもより伝わってきました。

特にこの作品はストーリーが見事だと思います。
３話までは一見単調に進むストーリーが最後で大どんでん返し
良い意味でしてやられた　という気持ちにさせてくれます。

ラストに向かってかなり強引な展開になりますが、これはこれで楽しめました。
最終話の奈々子と義父親との会話がとても良いです。
最後の最後は、とても清々しい感じで物語としては良い終わり方でした。

また、このアニメの凄い所は日常会話をしている時にまばたきをしながらしゃべるのです。
何気に見ていると気づかないくらい日常では常識的な事ですが、アニメとなるとここまでやる事はなかなか無いです。
こういった所にも注目して観て頂きたいです。
雨女
漫画の方を知らないので比較は出来ませんが、とても良い終わり方でした。
出崎監督の事だから、原作通りにはいかないですしね（笑）
シリーズ通しての奈々子の成長を考えるとあのラストはありかなと思いました。

信夫マリ子と三咲綾が絡む「マリ子刃傷事件」から物語の佳境へと転がり始める。
主人公よりも魅力的な脇役達が儚くも綺麗に輝く。
誰もが主役でその時代を生きている感じがしてとても素晴らしいドラマでした。

奈々子の気持ちを「おにいさま」への手紙として語る演出はナレーション以上の効果があって物語に引き込ませ一体感がありました。
１０年以上経った今だからこそ、再評価されるアニメのように感じます。
今このような良質なアニメが少ないですからね。
「ドラマ」を感じさせる良い作品です。
思春期の少女特有の気持ちを上手く使ったドラマになっていると思います。
この機会に是非ご覧下さい。
アニメも捨てたもんじゃないです。
エンディングが...
作品そのものは、脚本も作画も申し分ない。美しい！が、アニメを見たあと原作を読んでしまったので、
アニメのエンディングに対して「？」と思ってしまった。